豊かな余生のために
Chiswick
Residential
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豊かな余生のために
デザイナーの意見
長年中近東と極東に駐在していたクライアントたちが、引退してロンドンに戻ってきました。彼らは、管理しやすく、快適で、スタイリッシュな、また収集してきた美術品のコレクションを展示するにふさわしい新たな拠点を求めていました。
彼らは、古い工場の一角を手に入れました。比較的小さいものの、天井が高く大きな窓のついた、開放感あふれる建物でした。私は、彼らの新しいライフスタイルを反映させるような斬新なレイアウトにするために、建物の後部の外壁を剥ぎ取ることにしました。
私は彼らを説得し、セカンドベッドルームを作らない代わりに、1人ひとりのスペースを贅沢にとりましたーバスルーム、大きな収納スペース、居間とダイニングキッチンがつながった広いリビングルーム。できるだけベッドを前に引いて、ベットの後ろに低い壁を設置することで、なんとか更衣室も作ることができました。
工場の雰囲気を生かすために天井はもとの半分の高さにまでしか下げなかったので、空調設備と照明の快適さを考慮し、規模を少しばかり小さくする調整を行いました。
美術品を飾るにふさわしい場所にするため、また、ほどよい静けさを保つために、仕上げは最小限にとどめました。磁器など、人工の塗料と素材を用いることで、マンションの維持管理を確実に簡単なものとしました。家具はどんな選択をしたでしょう?私たちは、ミノッティとB&B Italiaをミックスさせ、ダイニングテーブルにはLyndsey Adelmanの照明器具で美しい光を落とし、最高の空間を作り上げることに成功したのです。