Daniel Hopwood

ダンは３０年以上、デザイン業に携わっています。インテリアデザインが知識と経験を必要とする職業であることに気付いた彼は早くから、その両方を獲得することを決めました。

まず、ヨークシャーの家具買い付け人ハーヴィー・ニコルズの助手として、どのように家具の品質を見分けるか、どこで高品質の家具を発見するかを学んだダンは、熟練の職人の技にすっかり心を奪われ、石と木の彫刻、金箔や多色刷りの勉強に１年を費やしました。そして、修復師として働きながら、今日まで人々を魅了し続けている欧州のアンティーク品がどのように制作されたか、その知識を深めていきました。

ウエストミンスター大学では、コルビジュエの建築様式の授業を受けて建築学の学位を取得、Prince of Wales Institute of Architectureでは、古典的な建築様式を学ぶ養成課程に参加。卒業後は、数多くの受賞経験を持つHampshire County Architectsを含む、さまざまな建築事務所で働きました。そして１９９３年、ダンは最初の転機を迎えます。ある建築評論家のためにマンションをデザインする機会を与えられ、そしてスタジオ・ホップウッドを設立するチャンスを獲得したのです。

一つひとつのプロジェクトに私自身が深く関わることができるよう、小さな規模のスタジオであり続けることにこだわりを持ち、クライアント一人ひとりに最高に適した、実用的かつ非常に創造的なサービスを提供しています。

長年積み重ねた数多くの経験が評価され、ダンは英国インテリアデザイン協会のプロフェッショナル人材育成部門のディレクター（のちに代表）に指名されました。また、the KLC School of Designの客員教授、Duluxのコンサルタントも務めています。またダンは、Decorexや100% Designなどの見本市や、より一般大衆向けの気軽なもので言えば「Grand Designs」のような英テレビ番組の、レギュラーコメンテーターとしても活躍しています。英チャンネル４の「Britain’s Best Homes」シリーズのプレゼンター、一番最近では第４シリーズが放映中のBBC2の「The Great Interior Design Challenge」で審査員を務めていることでも知られています。さらに、英紙サンデー・タイムズやイブニング・スタンダードをはじめとする、さまざまな新聞や雑誌で、デザインに関する記事を執筆しています。

数多くのメディアにひっぱりだこのダンですが、彼が一番幸せを感じるのは、スタジオや現場で実際にプロジェクトに携わり、クライアントと打ち合わせをしている時なのです。