愛宅家
Daniel Hopwood | Architecture and Interior Design, London

スタジオ・ホップウッド
Great Western Studios
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London
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~~作 Six

British Institute of Interior Design Member
愛宅家 Marylebone, London
Residential

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Marylebone, London
Residential
Minotti Sofa - Daniel Hopwood home design - interior design London
Bert Frank Light - Daniel Hopwood home design - interior design London
Daniel Hopwood home design - interior design London
以前
以後
以前
以後
Studio WM light - Daniel Hopwood home design - interior design London
Backlit shelves - Daniel Hopwood home design - interior design London
Marble kitchen - Daniel Hopwood home design - interior design London
Dark interiors - Daniel Hopwood home design - interior design London
Spencer bed - Daniel Hopwood home design - interior design London
Bronze mirror wardrobe - Daniel Hopwood home design - interior design London
Made.com rug - Daniel Hopwood home design - interior design London
Dressing room - Daniel Hopwood home design - interior design London
Ochre handles - Daniel Hopwood home design - interior design London
Marylebone bathroom - Daniel Hopwood home design - interior design London
Dornbracht supernova - Daniel Hopwood home design - interior design London
Bathroom - Daniel Hopwood home design - interior design London
barber osgerby mutina - Daniel Hopwood home design - interior design London
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ダニエル・ホップウッドはようやく新しい自宅で寛げるようになった。
出窓に沿ってシートとダイニングテーブルを配置したことでまるでちょっと古臭い温室のような雰囲気を醸し出した。 天井に浮かぶように取り付けた鋼のパネルに外の景色が映りこむ。そして中央には外の景色を霞ませることなくテーブル上を照らすことの出来る照明が設置されている。
TVパネルはグレーにステインしたオーク材にブロンズをはめ込んで製作。濃い色にすることでスクリーンの黒い色を目立たせないように。
料理をする時は引き戸を閉めて部屋を区切り. 開け放てば片持ち型のバーカウンターが姿を現す。
エリティスのハンドメイドの壁紙を使う事で表情豊かな壁が出来上がり、敢えて大き目にしたミノッティのソファと併せることで部屋を広く感じさせ寛ぎ感のあるスペースとなった。夜には半円が発光する。
キッチンからリビングを望む。
小さな価値あるものを飾るための薄い真鍮の棚板は、背面に照明を仕込みTVパネルからせり出させた。
キッチンと居間で同じ表面材を使う事により、二つの空間にいっそうの統一感が生まれる。
暗い廊下は、その向こうの明るい部屋からの光が床に反射してコントラストが強調される。 壁を暗い色で塗ることで、見せたくない梁を目立たせなくし、空間を広く感じさせる。
ベッドのヘッドボードは腕の見せ所。 ここでは箔ガラスと迫力のあるベルベットのパネルを重ねて作り上げた。
広大なワードローブと靴収納はブロンズ色のミラーをパネルにした扉で存在感を抑える
ベッドルームからバスルームを見たところ。日本のシルクが貼られた窪み(床の間)には19世紀のベネチアン・チェストを。
二つ目のベッドルームはドレッシングルームへと作り替えられた。 左側のクローゼット扉の表面には壁紙が貼られており、右側の壁面には巨大なVisoeの棚を用いたライブラリーとなっている。
水牛の角で作られたOcherのドアハンドル。
バスルームを続きの空間とより一体化させるために、型押しすりガラスのパネルドアを折れ戸にして。
水栓金具はDornbrachtのお気に入りのシリーズから淡いゴールドのものを。
スポットライトよりもLEDのテープライトを使った方が天井のタイルを一体化させ、壁を上から下へと綺麗に照らすことができる。
Barber Osgerby によってMutinaの為にデザインされたタイルをパネル状にしてシャワールームに。 ドアにはほのかなブロンズ色のガラスを。
 
ダニエル・ホップウッドはようやく新しい自宅で寛げるようになった。
出窓に沿ってシートとダイニングテーブルを配置したことでまるでちょっと古臭い温室のような雰囲気を醸し出した。 天井に浮かぶように取り付けた鋼のパネルに外の景色が映りこむ。そして中央には外の景色を霞ませることなくテーブル上を照らすことの出来る照明が設置されている。
TVパネルはグレーにステインしたオーク材にブロンズをはめ込んで製作。濃い色にすることでスクリーンの黒い色を目立たせないように。
料理をする時は引き戸を閉めて部屋を区切り. 開け放てば片持ち型のバーカウンターが姿を現す。
エリティスのハンドメイドの壁紙を使う事で表情豊かな壁が出来上がり、敢えて大き目にしたミノッティのソファと併せることで部屋を広く感じさせ寛ぎ感のあるスペースとなった。夜には半円が発光する。
キッチンからリビングを望む。
小さな価値あるものを飾るための薄い真鍮の棚板は、背面に照明を仕込みTVパネルからせり出させた。
キッチンと居間で同じ表面材を使う事により、二つの空間にいっそうの統一感が生まれる。
暗い廊下は、その向こうの明るい部屋からの光が床に反射してコントラストが強調される。 壁を暗い色で塗ることで、見せたくない梁を目立たせなくし、空間を広く感じさせる。
ベッドのヘッドボードは腕の見せ所。 ここでは箔ガラスと迫力のあるベルベットのパネルを重ねて作り上げた。
広大なワードローブと靴収納はブロンズ色のミラーをパネルにした扉で存在感を抑える
ベッドルームからバスルームを見たところ。日本のシルクが貼られた窪み(床の間)には19世紀のベネチアン・チェストを。
二つ目のベッドルームはドレッシングルームへと作り替えられた。 左側のクローゼット扉の表面には壁紙が貼られており、右側の壁面には巨大なVisoeの棚を用いたライブラリーとなっている。
水牛の角で作られたOcherのドアハンドル。
バスルームを続きの空間とより一体化させるために、型押しすりガラスのパネルドアを折れ戸にして。
水栓金具はDornbrachtのお気に入りのシリーズから淡いゴールドのものを。
スポットライトよりもLEDのテープライトを使った方が天井のタイルを一体化させ、壁を上から下へと綺麗に照らすことができる。
Barber Osgerby によってMutinaの為にデザインされたタイルをパネル状にしてシャワールームに。 ドアにはほのかなブロンズ色のガラスを。

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デザイナーの意見

私はロンドンを愛して止みません。
シュワシュワと弾けるような刺激的な街、エキサイティングな場所。 若いころ、ロンドンに、しかもいつか真ん中に住みたいと願っており、そしてそれは叶いました。不動産がとてつもなく高騰しているので実現するのに少々時間はかかったものの、ついにメリルボーンに部屋を見つけたのです。その建物は立派なハイストリートに面しており、リージェンツパークにも近く、ロンドンの劇場街であるウエストエンドにも徒歩圏内という素晴らしい立地にあります。部屋は戦後建てられたタウンハウスの最上階で、18世紀の建物であるセントメリルボーン教会を含む最高の景色が見られます。 私は高級な通りの一番安い部屋を買ったのでした。

 

あれは10年前のことでした。価格はまだ手の届きやすいものでした。というのも1958年当時の状態で、、、素敵だけれど寒く、、、シャワーはゴムの部品をはめ込んだだけのおかしなものでした。皆、私のインテリアデザイナーという職業柄そんなことは簡単に解決できるだろうと思うでしょうが、実際はそんなに簡単な事ではないのです。初めに割高な住宅ローンを何とかしなければならず、暖房を我慢してセーターを重ね着して冬の寒さをしのぎ、その分貯金しました。

 

リノベーションの資金は貯まったものの、常に別の仕事の依頼が入って来てはそちらに目が向けられてしまうので、自分の部屋の採寸調査の結果はオフィスの製図版の上で手を付けることなく置いてあるだけでした。毎回ちらりと図面を見てみるものの、いつもクライアントの為には出来ることも、自分の事となるとヴィジョンも浮かばずなかなか難しいのです。私に依頼をするクライアントがデザインプロセスにおいて、通るべき道は知っています。コストのかかる事なので、そのデザインが本当に自分たちの望むものなのかしっかり注意していなければいけません。プロジェクトの成功というのは、クライアントとデザイナーのコラボレーションの結果なのです。良いデザイナーというのは、どちらかと言えばクライアントのライフスタイルや実用的な要望を理解するために彼ら自身や過ごしてきた時間についての話を聞くというよりも、クライアント独自のスタイルのセンスを見つける手助けをするものです。しかしながら、自分の事となると同じようにはいきません。
問題を解決するために、自分の家がどんな見た目でどんな感じであってほしいのか摘要をリストアップし、一緒に働く素晴らしい仲間たちにどんなレイアウトにするかなど相談することにした。

 

部屋からの眺めは素晴らしく東西の方位も完璧なのですが、決して広くはなく天井も低い。この部屋を、私のライフスタイルと持ち物を受け入れてくれ、忙しい毎日の安息の地と化させるためには大変な手間がかかります。最高だが派手にはしたくない、知的なデザインとごく稀に見せる興奮、それが欲しいものなのです。一番近い例えで言うならばオーダーメイドのスーツです。控えめだけれど仕立てが良く、エレガントで細部まで行き届いた誂えでありながら、ジャケットの裏地は少々けばけばしかったり遊び心がある、そんな感じです。

 

どんな小さなスペースも見逃すことなく有効活用するために、日本人が狭いスペースでどう生活しているのかを参考にすることにしました。引き戸を使うことで部屋を繋げたり仕切ったりと多目的に使い分けられるという点が気に入りました。また、少ない種類の素材を使うことにより素晴らしい効果をもたらす日本家屋のシンプリシティーと、本当に好きで必要な物だけを持つという精神を敬愛しています。そこへいくと、私の家具のコレクションは長年溜めに溜めたおかしなものばかりに思えたのです。確かに必要なものはほんの少しで、決して全てが好きなわけではありません。ただそこにあるだけ。私は殆どの家具を処分することにし、新たに本当に必要で今の自分に合ったものをよく考えて探すチャンスを得ました

 

部屋にいるのは夜が殆どなので暗めで、温かな雰囲気の近代的な紳士クラブのようなスタイルにしたいと思いました。グレーにステインしたオークを使いながら白や艶のある表面材も用いることで部屋の奥まで光を届けることが出来、憂鬱な雰囲気にはなりません。私が本当に欲しいのは「家」であって、ショールームはありません。フレンドリーで活気があり、かつ由緒ある佇まいもある程度欲しいのです。それをコントラストで遊ぶことで実現しました。明るさと暗さ、ざらざらとすべすべ、古いものと新しいもの。例えば特別にデザインしたニッチに置いた19世紀のヴェネチアンコモドのようにです。

 

ロンドンの美しいエリアにある素敵なアパートメントに住むという夢を達成するのに時間はかかりました。でもほらね。これが、どのようにコンパクトな都会生活を楽しくそして個性的にするかの参考になれば幸いです。特にあなたがインテリアデザイナーを雇うならね!

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